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【コラボエッセイ】vol.1 気分転換 AZ case

朝目覚めたら、お気に入りの音楽をかけてすぐにお湯を沸かす。

お花たちの様子を見て窓を開けたら今日もわたしの1日が始まる。

本日も、気分は上々。まずは部屋の掃除から始めよう。午後はブログを書きたいから、ブランチに食べるパウンドケーキを先に焼こうかな。

 

ハーブガーデンのゼラニウムを少し摘み、その新鮮な香りに癒されながら、パウンドケーキを焼く準備を始める。

 

今の私の生活は、こんな感じで始まる。

会社に出勤するわけでもなく、行かなければいけない場所もない。その日の流れを自分で決めているのだ。

 

ここは旅先じゃない。

毎日同じ場所で、特に変わったこともない日常。

 

ダイナミックな景色に感動したり、街ゆく人のカラフルなファッションに目を奪われ、客引きと交渉しながら、山積みのスパイスの香りに引き込まれる…

そんな刺激的なことはないのだ。

旅が人生の中心から消えて、はや1年になる。

あんなに渇望して、そのために生きていると思っていた旅。それがなくなったはずだけど、今、わたしの毎日は心地よい幸せに包まれている。

この1年で気づいた。

私は今まで、”気分を変えたくて旅をしていた”のだと。

 

 

以前の私は、気分が不安定だった。

まるで天気や気温のように、日によって上がったり下がったり。下がっている日が続くことも多く、その平均値はお世辞にも決して高くはなかった。

 

気分があまりに下がると自分で浮上できず、友達に電話して話を聞いてもらうこともあった。

 

しかし、今はそれが自分で

しかも、日常でできるようになったのだ。

 

それはこの1年、旅という私にとっての”必殺技”が使えなくなったからなんだろうと思う。

時に人生には、強制力を持って武器や必殺技を封印し、大切なことを実感しなければならない時が来るのだと、常々感じている。

 

時を戻し、2020年。

 

私たちの目の前にやってきた緊急事態宣言という異例の事態。あの、家の中で過ごした長い長い時間。

 

 

誰もが思ったはずだ。

 

「あぁ、気分転換したい」と。

 

 

「気分転換」がこんなにも生きる上で大切だなんて、今まで考えたことがあっただろうか。

 

 

 

いや、多分ない。これまでの私たちの世界は”どれだけ成果をあげたか”が重要な世界だったし、それで人望やお金、全ての豊かさが集まっているような時代だったから。

 

 

「気分?何言ってんの。やることやりなよ」

 

「気分最悪だけどテンション上げて徹夜で頑張る!」

 

 

そういう会話が、割と当たり前に交わされていたように思う。

 

 

 

image

 

しかし、今はどうだろう。

 

この1年で私たちは変わった。

 

 

 

 

稀に見る時代の転換期である。

かつてないストレスも感じる毎日。

 

 

気分を整えること、ストレスを解消する手段がうまく見つけられないまま、毎日を過ごしている人もいるかもしれない。

 

 

そんな毎日の中で

あなたが一緒にいたいと感じるのは

 

 

 

「凄い人」よりも

 

「気分が良い人」じゃないだろうか。

 

 

 

 

それだけ気分が良い状態であることの価値は、この1年で急騰しているような気がしている。

 

 

 

 

 

 

実際に数秘術で時代の流れを読むと

2020年以降は「2」の数字が強くなる、2の時代。

 

 

2は、目に見えないものやエネルギー、心や感性などを表す数。つまりこれからは、目に見えないものがとても大切な時代なのだ。

 

 

「気分」もまさに、そうだろう。

 

 

 

 

 

 

 

私は毎日、オンラインを通して言葉や声、写真で自分のライフスタイルや占いを発信している。

 

 

そんな私にとって、1番の仕事は何か。

 

「それは気分を整えること」です、と言ったら大袈裟に感じるだろうか。

 

 

 

しかし目に見えない「気分」は伝染し、”エネルギー”となって文字にも声にもオーラにも、乗っていく。

 

 

 

私が良い気分でいる時、良いエネルギーがきっと見ている人にも伝染する。

 

 

逆にあまり良くない気分でいると、それがそのまま届いてしまうから、その責任は重大だ。

 

 

 

気分転換し、自分をいい状態に整えることは

もはや新時代のマナー、と言えるのもしれない。

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と、ここまでを自分のアトリエで書き、この続きは偶然にも旅先で書くことになった。

 

今、私は海沿いのホテルでこのエッセイを書いている。宿泊先は「気分良く過ごせそうだな」と思うお部屋を選んだ。物事を選ぶ基準は全てそこにある。

チェックインし部屋に着くなり、私の気分を整える愛するものたちを取り出す。

キャンドル、お香、精油、ハーブティー、ルームスプレー、天然石、そしてお花。 今回お花は初めて持ってきたけど、とてもよかった。ホテルの部屋はどこか無機質だから。

花があるだけで、そこに生命の気が生まれる。

お気に入りの音楽をかけて、すぐにお湯を沸かす。お花たちを活け、お香を焚き、気分が整ってきたのを感じる。

以前は旅先のロケーションや部屋のアメニティにいちいちテンションが上がったり下がったりしていたけど、今は自分で気分を良くできるという感覚を、私はすでに持っている。

久しぶりの旅は相変わらず、わたしに新しい発見や刺激をもたらしてくれた。気分がいいと、ふとラッキーなことも嬉しい偶然も多発するから面白い。

気分がいい状態とは”人間としての生命力が高まっている”という表れなのだと思う。でも、今は旅をしなくてもいい気分を保てるようになった自分をちょっぴり誇らしく思う。

次の旅は、どこへ行こうかな?

でもその前にハーブと花の種まきをしたいな。ガーデンの手入れ、それとアトリエの飾り付けもしたい…!

新月の香りがする真っ黒なキャンドルに火を灯しながら、これからやりたいことに思いを巡らす。

私の愛するものが詰まった我が家に、早く帰りたいなぁと思いながら。

* * *

art by AZ

次回のコラボエッセイもお楽しみに!

メンバー5人それぞれの「気分転換」エッセイはこちらから

https://lit.link/collaboessay

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